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​教職Pプログラム

教職課程担当教員養成プログラム(教職P)

01.

Program

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これまで大学院博士課程後期は、もっぱら研究者の養成を主眼としてきました。

教育系分野についていえば、教育学研究者の力量形成には熱心であっても、教育学関連科目、とりわけ教職科目の担当教員としての人材育成の視点は等閑視されてきました。つまり、教員養成の最前線を担う大学教員の養成の機能は、極めてオプショナルな性格が強かったといわざるをえません。

教育への危惧の念が高まる今日、資質の高い学校教員の養成が求められており、教育系学部等において「教師教育者」として学生を導く教職課程担当教員の責任や役割は大きく、その資質向上もまた極めて重要な課題です。

このような状況を踏まえ、広島大学大学院人間社会科学研究科 博士課程後期 教育科学専攻 教育学プログラムは教職課程担当教員養成プログラム(教職P)を設置しました。教職Pは、従来の研究者養成中心の「Ph.D型」の博士課程教育に加え、教職課程担当教員としての資質能力を向上させる教育課程を大幅に導入・実施することによって、資質の高い学校教員の養成を担うという社会的期待に応えることを目的とします。教職Pを通して、研究と教育の2つの領域を両立した専門家を育てることを目指しています。

​教職Pプログラム

Ed.D.型大学院プログラム

02.

Program

教職Pは、平成19年9月から平成22年3月の間に文部科学省大学院教育改革支援プロジェクト採択のプロジェクト「Ed.D.型大学院プログラムの開発と実践」を前身として開始されました。

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【報告書】

Ed.D.型大学院プログラムでの成果をもとに作られたのが教職Pです。

【概要図】

​教職Pプログラム

教職課程担当教員養成プログラムの内容

03.

Program

本プログラムは、主に人間社会科学研究科教育学プログラムの博士課程後期院生を対象とするものです。プログラム履修者は、授業の中で教職教育に関するカリキュラムの分析や授業シラバスの作成を行います。

また、本学教育学部の授業でTAとして学部教育に関わるとともに授業実習を行い、その授業実践を省察・評価するというPDCA(Plan-Do-Check-Act)のサイクルを繰り返し、授業実践、および授業哲学をまとめたポートフォリオを作成します。こうした一連の学習により、大学の教員養成担当者としての資質能力を向上させていきます。

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教職課程担当教員養成プログラムの特色

04.

Program

下表に示すように、現在は他大学でも、大学教員の教育力向上や大学院生の就職対策の一環としての講習やプログラムを企画運営に力を入れています。その中で本学では、大学教員になるための資質能力ばかりではなく、教職課程を担う「先生の先生」になるための資質能力の向上を目指して行われています。

表A 国内の主なプレFDプログラムおよび教職Pの実践内容

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出典:境 愛一郎・山口 裕毅・張 磊・久恒 拓也「教職課程担当教員養成プログラムの目指すもの―プレFDプログラムとしての独自性と課題―」教職課程担当教員養成プログラム『平成25年度 教職課程担当教員養成プログラム報告書 先生を育てる先生として育つ―教職課程担当教員養成プログラムの実証的研究―』pp. 20-35、2014年。

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教職Pをもっと知る―書籍紹介

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Program

教職Pでの活動の成果が一冊にまとまりました。

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『教員養成を担う―先生になるための学びとキャリア』

丸山恭司・尾川満宏・森下真美編(2017)溪水社

(教育課程担当教員として身に着けておくべき知識と視点を学びたい、考えたいという方、教職課程担当教員になるにはどのようなルートを歩み、経験を積むのかの具体的なキャリアモデルを参照したいという方、そして大学教育改革や教員養成改革、あるいは大学院博士課程で教職課程担当教員の養成に取り組む方に、ぜひお読みいただけたら幸いです。)(本書冒頭の説明より抜粋)

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